昨日、卒業生の高校3年生のY君が、大学合格の報告に教室を訪れてくれました。
私立大学の法学部に指定校推薦で合格したとのこと。
突然の訪問に驚くとともに、わざわざ報告に来てくれたことが嬉しくて、「今まで本当にお世話になりました。先生のお陰です」なんて言うものだから、本当に感激してしまいました。
小2の4月から、高2の3月まで満10年通ってくれました。文系クラスに進んだので、高3から学校の数学が無いので、高2の3月で卒業。会うのは7カ月ぶりくらいだけど、背も伸びているし、すごく大人になったなとしみじみ…。高1の終わり頃、大学進学を自分で決めてからは、勉強に力が入り、中学では振るわなった数学が10段階で9を取るほど!高3ではさらに成績が取れるように頑張ったと。
指導した10年間には、本当に様々な思い出があります。特に3年前の高校受験を控えた秋、模試の成績が落ち始め、受験勉強にやる気、踏ん張りがなくなり、どうしたらいいものか悩んだ時期のことは忘れられません。最終の内申点が出て、公立志望校も私立併願校も決めなければならない12月に、私がプロセスコンサルタントになり、Y君、お母さんと3者で話し合おうと思いつきました。
「このままの勉強のしかたで停滞していたら、周りの人が最後の追い込みで伸びて、合格は厳しいよ」と言うと「だったら高校に行かずに主夫になる」と言うのです。
そこで能動的に聞いていくと、「落ちることが怖い。『あいつ、公立落ちたんだぜ』と言われることが怖い。俺は本当はチキンなんだよ!」と全く意外な答えが…。彼の今までの行動から周りのことなど気にしないタイプだと思い込んでいましたから…。彼の心の中の不安が、私もお母様も初めてわかったのです。
ひとしきり、能動的に聞いてから、お母さまは「高校に行かないなら、家から出て働いてもらいたい」私は「最後まで諦めずに、君のことを精一杯支援するつもりだけど、今、君が塾を辞めても、私は何も困らない」ということを伝えました。
しばらくの沈黙の後、「だったら、受験するするしかないだろ…」となり、解決策をブレインストーミング。納得した冬期講習、受験日までの学習計画が立ちました。そして、2月末、無事公立合格。
ゴードンメソッドを知らなかったら、ここまで生徒を導けなかったとつくづく感じます。
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